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 私は明石市魚住町で、今どき珍しい7人兄弟の長男として生まれました。
大家族である事と、当時住んでいた家も狭かった為、昔から自分の部屋なんて当然ありません。トイレの前に座って本を読んだり、廊下に布団を敷いて寝る毎日でした。そんな中で育ったので、子供の頃は毎日のように「自分の部屋があったらなぁ。」と思っていました。

「自分の部屋があったらなぁ。」
自分だけの空間に対する強い憧れと、建築の仕事に携わっていた父親の影響もあり、昔から漠然と「僕は将来、家づくりに関わる仕事に就きたい。そして自分の自由になる空間と家を自らの手でつくりたい。」と考えるようになっていました。

 私が中学生になると、毎日忙しく働いている父親の手伝いをする為に建築現場に行くようになりました。埃まみれの中、咳込みながらもマスクを着けずに片づけをしたり、クレオソート油という防腐剤を木に塗ったりしていました。
その頃は、何も考えずにやっていましたが、それが体に害を及ぼす事だと分かったのは随分後になってからでした。

 地元の高校に通った後、大学に進学し、無事卒業する頃には就職先を迷うようになりました。住宅の仕事に就きたいという昔からの夢と、大きな建築物にも興味が湧いていたので住宅会社かゼネコンのどちらを選択するかで決めかねていたのです。結果、「大きな仕事を覚えておいたら、小さな仕事は後からでも出来る。」と言ってくれた大学時代の恩師の言葉に従い、1995年に地元ゼネコンの現場監督として就任しました。

 就職した私は、仕事を覚える為、朝8時から夜中1時・2時まで休日もなく、がむしゃらに働いていました。
 ある時には、職人さん達が現場で有機溶剤(トルエン・キシレン等)を塗装している部屋へ入り、マスクも着けずに工事写真を撮る事がありました。また、最悪の空気環境だったにも関わらず、前が見えないくらい埃まみれの中で掃除をし、ただひたすら自分の仕事を黙々とこなしていく毎日でした。

 そして3年が経過した後、夢を捨てきれないでいた私は住宅会社に転職しました。住宅の設計と施工に携わり、やはり「自分のしたい仕事はこれだった」と忙しいながらも充実した毎日を送っていました。また、いかに見栄えよく家を造るかということを日々考え、住宅展示場のモデルハウスや他社の住宅を見学し、住宅関係の本やビデオで研究するなど、365日、家の事ばかり考えるようになりました。しかし、その頃はシックハウスの問題についてはほとんど無知でした。会社内でもそういった情報は流れていませんでしたし、一般にもあまり知られていなかったと思います。その為、恥ずかしい話ですが当時は空気環境の面を考えたことはありませんでした。

そんなある時、私の身体に少し変化がおきました。新しくできたモデルハウスを見学している際、喉が痛くなり鼻水が出てきたのです。次第に目も痛くて開けていられなくなり、何かおかしいと感じてすぐに家を出ました。
初めは気のせいだろうと思っていましたが、そんな変化が数回続けて起こり、ついには自分が手がけた新築住宅でもそういった症状が出るようになりました。さすがにこれはおかしいと感じ出した頃、“シックハウス症候群”という言葉を初めてテレビで知ることになりました。
その症状は自分にもぴったりとあてはまり、「それでなのか!」と、暫く呆然としたのを覚えています。

それ以降の私は、シックハウス症候群について詳しく調べるようになりました。
調べていくうちに、原因や実態(まだ解明されていない部分が多い)その対策についても少しずつ明らかになっていきました。
その為、自分が関わる家では出来るだけ有害な化学物質を含まないものを使いたいと思うようになり、社内で標準仕様を決める時は自然素材を提案し、又お客様にもそれを薦めてきました。

しかし、「なぜそれを使わないといけないのか?」について、シックハウス症候群についての説明不足とコストの問題もあり、取り入れてもらえることが少なかったのです。でも、「このままではいけない!」

「自分のようにシックハウス症候群にかかって、化学物質過敏症にならないかと不安を抱える人を増やしてはいけない!」

「自分が住みたいと思える家を造りたいと思ってこの仕事をしだしたのに、その想いに反してしまう!」

と強く思うようになりました。

 そしてついに、私は(有)オーブルホームを立ち上げることになりました。
「心地よい日々の暮らし」というテーマを掲げ、ご家族が健康で幸せに暮らせる家をつくっていこうと決めました。しかも「良い家をより安く」する為に、標準仕様を決めて価格設定も行い、 健康にはできるだけ配慮した素材を取り入れたつもりでしたが、この仕様でシックハウス症候群のお客様にも充分に満足していただけるのか?と、確信を持つことが出来ませんでした。

 その直後、ある情報が私の目に留まりました。アトピッコハウス(株)の後藤社長がシックハウス症候群の方へも配慮した家の素材を提供しておられることを知ったのです!ひとすじの光が見えた私は、いてもたってもいられなくなり、妻と二人、横浜まで飛んでいきました。後藤社長の話は長年、シックハウス対策に真剣に取り組んでこられた実績に裏打ちされた説得力がありました。
そして自分なりにずっと勉強してきたシックハウスについての知識が間違っていなかったことがわかり、さらに強化され自信にも繋がりました。

そして一般に言われているシックハウス対策の間違いや正しい知識を少しでも多くの方に知ってもらい、健康に暮らせる家を建てていきたいとより強く思うようになりました。

今の住宅業界には「正しい情報を伝えずに、とりあえず契約できればいい。」や「取れる客からはしっかりと取って儲けよう。」という体質があります。
生意気ながら、自分はその体質に染まらずに正直で透明な商売をするという信念をもって、取り組んでいこうと思っています。
その為にも自分自身が住んで心地よい家を建てたいと思っています。
それには
「シックハウス症候群の症状がでる私が問題なく住める家」
「アトピーやアレルギー体質の人でも安心して住める家」
「その上で、少しでも安くなるように考えた家」

を満たす家づくりを基本に考えていきます。

子育て世代の方は資金的にも厳しい方が多く、お子様の健康に配慮した家づくりをしたいとお考えの反面、予算の関係で断念される方も少なくありません。
そういう方にも、是非ご心配のいらない家づくりをしてもらいたいと思っています。

“家”とは、ご家族一人ひとりのSTORYが繰り広げられるステージのようなものです。日々の暮らしはそのステージ=“家”によって、良くも悪くもなってしまいます。家というものは建てることだけが目的ではありません。建てた後、そこで暮らしていく日々がご家族の皆様にとって心地よく、快適であることが一番の目的と考えます。ご家族の皆様の笑顔の為に、そして一人ひとりにとって最高のステージになる為に、私たちはどこまでも幸福の家づくりにこだわりつづけ、日々励んでいこうと思っています。
有限会社 オーブルホーム
 住環境セラピスト 塩貝 実
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