神戸市垂水区のA様邸では大工さんの造作工事が大詰めです。

リビングの勾配天井には節の無い
桧の羽目板を張っています。
桧の板は淡いピンク色と木肌色の
グラデーションが美しいのが特徴です。
目地に凹凸のある羽目板材は
無垢板らしい表情のある仕上がりになり
経年変化と香りも楽しめるのが特徴です。

建具枠の施工も行いました。
建具は天井まであるハイドアタイプですが
収納扉以外は引き戸で計画しています。
天井に引き戸レールを仕込むために
高さを調整して綺麗に納まるように
加工してもらっています。

キッチン対面側の収納を造作しています。
キッチンと一体的に見せるために
大きさを合わせたり
側面の板を造作しました。

キッチン横の裏側の壁には
マグネットボードを貼っています。
マグネットボードはその名の通り
マグネットが付くように鉄粉を表面に
まとわせたボードになります。

少しタイミングが遅くなりましたが
気密測定を行いました。
専用の測定器を使って家の中の空気を
外に出していき、その時の圧力の変化から
家の中の隙間がどれくらいあるかを
測っていきます。
最初の測定結果がC=0.5強と
少し悪いため、その原因を探し
隙間を埋めていく作業を行いました。

測定器を回しながら空気が抜けている所を
探した結果、予想通り屋根裏のシートと
木部の継ぎ目などで処理しきれて
いない部分がありました。
それらを丁寧に処理して再測定を行い
C=0.4cm2/m2と言う結果となりました。
C値で言うと0.1程度の改善でしたが
総相当隙間面積では10cm2以上改善しました。
C値が0.1違うだけでは体感や省エネ性にも
ほぼ影響は出ないと思いますが
少しでもよくなるように大工さん達と
改善を行っています。

外部では太陽光発電パネルや
雨樋の施工を終えてから
仮設足場を解体しました。
黒く塗装した板張り外壁に
白の樹脂サッシと軒天の桧合板が
アクセントになるシンプルで
シックな外観になりました。