芦屋市のMT様邸では屋根の断熱施工が終わっています。

屋根には通気層を設けて
その下にセルロースファイバー断熱材を
300mmの厚みで吹き込んでいます。
省エネ基準や現在のZEH基準では
半分の150mm程度でクリアしますので
おおよそ2倍の断熱性能になります。
ここまで屋根の断熱性を高めるのは
コラムで書いた通り、屋根面の温度差により
屋根から室内へ熱の影響を抑える為です。

セルロースファイバー吹込み断熱を行った後
調湿気密シートを貼っています。
セルロースファイバーを吹込む際に
貼っている不織布は湿気や空気も通しますので
気密性を確保するには
気密シートを貼る必要があります。

外部では軒天換気部材の施工や
軒天の不燃板を施工しました。
軒裏の先に網状の通気部材を取り付けて
ここから空気が出入りできるようにしています。
壁の外側の通気層から上がってきた空気を
排出したり、空気が屋根裏へスムーズに
流れるようにする役割を果たします。

軒裏の作業が終わるとラス屋さんが
通気ラスを貼りました。
通気胴縁の空気層をしっかりと確保しながら
モルタルを塗っても支えられるように
強度と防錆性の高い金網を貼っています。

続いて左官屋さんが通気ラスの上から
モルタルの下塗りを行いました。
金網の跡をあえて残すように塗ることで
2回目のモルタルとの接着性を高めます。
またこの時にしっかりと養生期間をとって
クラックを発生させてることで
仕上がり表面に割れが出にくいようにします。
暑い中ですが、職人さん達は
外部の作業を進めてくれて
本当に頭が下がります。

内部では大工さんが床の
オーク3層フローリングを貼っています。
自然な木目と節の少ないオーク材は
希少になっています。
すぐに養生を行っていますので、
最後のハウスクリーニングまで
見る事が出来ませんが、いつも通り
落ち着いた仕上がりになりそうです。