先日、明治村に行った話を書きましたが
旧帝国ホテルを見ているとライトの
他の作品を見たくなりました。
![ヨドコウ迎賓館1](https://www.arbrehome.com/wp_cms/wp-content/uploads/2022/11/c33581c1abf2817d5951d8a7817b0cf3.jpg)
関西では唯一のフランク・ロイド・ライト作品が
ヨドコウ迎賓館で旧山邑家住宅になります。
近くにあるにも関わらず
今まで見に行かなかったのですが
仕事の合間にようやく訪ねることが出来ました。
![ヨドコウ迎賓館2](https://www.arbrehome.com/wp_cms/wp-content/uploads/2022/11/33f0b60f371ebdabf07d9f3a2402947a.jpg)
ホテルのロビーとは違って
もともと個人の別邸という事で
住居の要素が強く
とても興味深く拝見してきました。
応接室はさすがは
ライトらしい装飾と素材使いに
ディテールの細工など
一つとして手を抜く所がなく
全てが装飾のある仕上がりに
ただ見入ってしまいました。
![ヨドコウ迎賓館3](https://www.arbrehome.com/wp_cms/wp-content/uploads/2022/11/ec1ee00c7ec95cb50b908a491bbdb712.jpg)
これでもかと配置された高い位置の窓は
デザイン的な要素が強く
一般住宅ではありえません。
それでも強調された横ラインと
そのバランスは絶妙でした。
![ヨドコウ迎賓館4](https://www.arbrehome.com/wp_cms/wp-content/uploads/2022/11/f20c486488bd2898ee5bcc599517c752.jpg)
中でもライト建築で珍しいのが
この続き間の和室
実は当初の設計ではこの和室は無かったのですが
ライトが途中で帰国してから
弟子の遠藤新らによって変更を加えたそうです。
![ヨドコウ迎賓館5](https://www.arbrehome.com/wp_cms/wp-content/uploads/2022/11/4fbe5ca0cf832da7b75ea086f03d9b59.jpg)
和室でも応接室と同じ高窓や空間を
つなげた設計を取り入れた
ライトの要素を融合させているのは
面白い趣向でした。
![ヨドコウ迎賓館6](https://www.arbrehome.com/wp_cms/wp-content/uploads/2022/11/b7684c87317d1a6e7f2ff58f910e8070.jpg)
最上階の食堂は勾配天井で
開放的な空間に木に細工された
装飾が印象的でした。
![ヨドコウ迎賓館7](https://www.arbrehome.com/wp_cms/wp-content/uploads/2022/11/b998c86278431bff64bd5cf427d18dad.jpg)
最上階からバルコニーに出て
振り返ると美しい外観が見れます。
水平の軒ラインと煙突にも
見事な装飾が施されていました。
![ヨドコウ迎賓館8](https://www.arbrehome.com/wp_cms/wp-content/uploads/2022/11/57c0655e5688e0b97bd6f0731f970ff3.jpg)
住居なのでやはり水回りも気になります。
こちらはトイレですが、
ドアノブの高さが謎ですが
木のドアは時代を経て
使い続けることが出来ることを
再確認しました。
![ヨドコウ迎賓館10](https://www.arbrehome.com/wp_cms/wp-content/uploads/2022/11/c6149e4f9df4b6b58c3cf29e33e881bd.jpg)
こちらは厨房で何人もが
同時に作業をしていた事がわかる
洗い場と調理台でしたが
家具は造作されていて
一体感がありました。
![ヨドコウ迎賓館9](https://www.arbrehome.com/wp_cms/wp-content/uploads/2022/11/e6472be1a4ee058a2432357886ad1ddf.jpg)
この部屋は婦人室ですが
奥の部屋より60cm程度上がっていて
座った目線からの景色が良く
低めの天井のおかげで
とても落ち着く空間でした。
![ヨドコウ迎賓館11](https://www.arbrehome.com/wp_cms/wp-content/uploads/2022/11/0c9f9e18db1309bba07069585a13d1ef.jpg)
日が傾くまで見て回りましたが
とても見ごたえのある建築でした。
老朽化で取り壊してマンションを
建てる計画もあったそうですが
保存運動と淀川製鋼所のおかげで
修繕して現在に至ります。
見学したのは平日だったこともあり
人も少なく、ゆっくりと見る事が出来ましたが
もしかすると世界遺産へ
追加登録される可能性もある為
興味をお持ちの方はお早めに
見に行く方が良いかもです。