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建築家

最近『建てずに死ねるか建築家住宅』という本を読みました。
今まで、建築家という存在は一般的にどのようなものなのか
漠然としか理解できていなかったと思います。
この本を読んで設計事務所と
建築家の先生との違いがよくわかりました。

本自体はとても面白く、非常にわかりやすい内容でした。
ただ、この本の中で言われている建築家には私はなれないし、
なりたいとも思いません。

というのも私が住宅を設計していく上で人に称賛されるような
自分の作品を残したいのではなく、
そこに住む人が心地よい空間で快適に暮らして欲しいと
思っているだけだからです。

今まで、建築家を目指そうという気持ちになれなかったのは
この部分がなんとなくわかっていたからだと思います。

建築家を目指している人と話をしていて何か違うと
感じていたのはそこだったのかもしれません。

また、一般に工務店と言われる形態で自分で会社をやり始めて
いろんな工務店の方と話をしていて、何か違うと感じる部分がありました。
(それは、今までのやり方にとらわれず、より良い提案をしようという姿勢が
古い体質の会社ほどなかったことです。)

ただ、施主の方にとって設計事務所だろうが工務店だろうが
良い家を建ててくれて、安心して暮らせれば、それで良いのではと
考えるようになりました。

その為、設計事務所と工務店の間のような存在ですが、
どちらにも染まらない形態で仕事をしているのだろうと思います。

今後もより良い家を提案できるように業態などにはこだわらず
家づくりに励んでいきたいとあらためて思います。