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小屋裏エアコン室と調湿気密シート

神戸市東灘区のMS様邸では大工さんの造作工事が本格化しています。

オーク3層フローリング

床のオーク3層フローリングを貼り終えて
天井や壁の下地ボードを貼っています。
オーク3層フローリングは安定の綺麗な
木目ですが、すぐに養生しているため
完成時まで見る事ができません。

小屋裏収納式はしご

小屋裏に上るための収納式はしごも
取付けが終わり、上り下りが簡単に
できるようになりました。

小屋裏エアコン室

その小屋裏スペースには冷房用のエアコンを設置して
家全体をエアコン1台で冷房する計画です。

小屋裏エアコンの計画は極力
ダクトを使わずに冷房をする為に
高さ方向の空間を上手く使う必要があります。

その高さを確保するために
設計段階や構造計画の検討を
重ねてギリギリの寸法で設計しました。
そうすると現場で無理なく納まるので
あとは細かい調整を行っています。

エアコンを上手く働かせるために
他にもいろいろと検討することがあります。

調湿気密シート

その一つがこの調湿気密シートの使用。
小屋裏エアコンを行うとどうしても
この部屋が通常より低い温度になる為、
逆転結露の恐れがあります。
そこで特殊な気密シートを使用して
逆転結露と呼ばれる現象を防ぎます。

天井断熱点検口

また天井点検口にも非常に断熱性が高く
気密もしっかりと取れる性能の高い
物を使用しています。

地味で費用も掛かるため
軽視されがちですが、大事な部材です。

このような一つ一つの部材まで
気を配って、正しく施工することで
初めて性能が発揮できます。

ただ計算で高断熱な性能になっていても
現場の施工が間違っていたり、
細かい部材選定を間違うと
計算通りの性能は発揮できません。

計算値と実際は違うと言う事がないように
現場レベルでの管理や施工の気遣いは必須です。

来週には気密測定も行う予定です。
いつも通りの施工ですので
数値もそれほど違いは出ないと思いますが
少しでも改善することは行いたいと思います。