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木製造作2列型キッチンと紙クロス塗装

神戸市垂水区のF様邸では内装工事が大詰めです。

木部の塗装

大工さんの造作が終わってから
塗装屋さんが建具枠や窓枠などの
木の部分に塗装を行いました。

一般的な家づくりではこのような建具枠や
窓枠、幅木などはMDFなどの圧縮ボードを
ビニルシートでくるんだ建材を使う事が多いので
このような木部塗装の工事はありません。

工場で作った建材を現場で組み立てる感覚で
出来る為、大工さんはもちろん
工事を管理する立場としても非常に楽です。
しかし、ビニルシートで覆われた建材は
表面のシートがめくれると中の圧縮ボードが
出てきて、みすぼらしくなります。
その点、木を使った枠材などは
表面に傷がついても削ったり
塗装をすれば、元通りに綺麗に仕上がります。

そんな年月が経っても手を加えて
変化を楽しめる素材を使うことで
長く愛着を持って頂けるのでは
ないかと考えている為
このような素材をご提案しています。

クロス下地パテ処理

木部の塗装が終わると
クロス屋さんが壁紙の下地ボードの
目地やビス部分の凹凸をパテで埋めて
サンドペーパーで削る作業を繰り返し
平滑な面を作っていきます。

紙クロス貼り

パテ処理が終わると紙のクロスを
手際よく貼っていきました。
塗装下地用の壁紙ですので
ビニルクロスよりも凹凸が出やすく
下地の良し悪しが仕上げに影響します。
また貼るのも少し難しいので
いつもの慣れた職人さんに貼ってもらいます。

壁紙塗装

壁紙が貼り終わると
塗装屋さんが再び現場に入って
紙クロスの上に塗装を数回行います。

それぞれ手間が掛かりますが
この仕上げを行う事で
ビニルクロスのように角から
剥がれることもありません。
また汚れたり、模様替えを行いたい時は
はがさずに上から何度も塗り重ねることが
出来る為、ゴミを出さずに済みます。

木製造作2列型キッチン

この段階で1ヵ月以上前にオーダーしていた
造作キッチンの施工も行いました。
木製の二列型キッチンは人工大理石のカウンターと
キャビネット部分をそれぞれ特注していました。

何度も図面で確認を行ってから発注を行っていますが
それが現場に搬入されて組み合わされて
仕上がるまで一縷の不安はありますので
こうやって綺麗に納まるとやはり嬉しいものです。

扉などはこのあと塗装を行うことで
少し印象が変わります。
また一緒に造作洗面化粧台も施工を行いました。

漆喰下地プラスター塗り

続いて左官屋さんが漆喰下地のために
目地やビスの処理を行ってから
壁全面にプラスターを塗りました。
キッチンへの入り口は垂れ壁を
アールに造作してもらっています。

ニッチ漆喰塗り

プラスターの上からヨーロッパ漆喰を塗って
金コテで押さえて仕上げました。
これも慣れた職人さんだから
平滑に仕上げることができます。
それでもコテの跡などで独特の質感が現れます。
特にこのようなニッチなど凹凸のある部分は
その雰囲気が楽しめる仕上げです。

足場解体

外部では吹付けの仕上げが終わり
雨樋や太陽光の施工を行ってから
仮設足場を外しました。

少しグレー掛かったベージュ色と
白い窓枠のコントラストが
良い感じに仕上がっています。

現場では連休明けには照明など電気器具や
設備器具などの取り付けを行う予定です。