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高性能グラスウール断熱材の施工

神戸市西区のI様邸では壁の断熱材を施工しました。

高性能グラスウール断熱材

柱の間に隙間なく、びっしりと詰めた断熱材は高性能グラスウールのより密度の高いものになります。
その為、垂れ下がるどころか立てることができるほどの硬さがあります。
ただ、どんなに良い断熱材を使っても大工さんが丁寧に隙間なく施工を行わない限り、性能が落ちてしまいます。

気密シート

隙間なく施工した断熱材の上に防湿気密シートを壁全面に貼っています。
この防湿気密シートも丁寧に隙間を作らないように施工をすることで、気密性も高めます。

たまに『ビニールハウスみたいで息苦しくないですか?』と言ったご質問を頂くこともありますが、しっかりと24時間換気を行う為、全く息苦しいことはありません。
法律で義務付けられている24時間換気ですが、建材から出る化学物質を排出する為だとよく勘違いされています。
人が生活する上で煮炊きをして空気が汚れたり、二酸化炭素などを排出する為、換気は必要です。

しかし、気密性が低い家は機械換気をしなくても自然と空気が入れ替わり、寒くて暑い家になってしまいます。
そもそも気密性が低い家は24時間換気を行っても計画通りに換気が行えず、電気を無駄に消費するだけになります。

この計画換気を機能させるには隙間相当面積(C値)を1.0cm2/m2以下にする必要があります。
それくらいの性能になると断熱性もしっかりと発揮されることになります。
断熱性能がしっかりしていても穴が開いて気密性が低いと魔法瓶の蓋を開けた状態と同じになってしまい、温まった空気が外に逃げたり、外の暑い空気が入ってきてしまいます。

そんな断熱気密の施工についてのポイントや性能によって光熱費にどれくらい差が出るかと言った話も構造・断熱見学会ではさせて頂こうと思います。

通気ラス

外部では通気ラス(金網)を施工した後、モルタルの下塗りを行っています。
このラスは強度が高く、錆びにも強い為、耐久性のある物を選んでいます。
全く見えなくなる部分ですが、後で換える事が難しい部材ですので、費用が掛かっても妥協は出来ないものです。

モルタル下塗り

モルタルを塗っていくと通気ラスは見えなくなりますが、長い間、外壁の仕上げを支えてくれる大事な役割を果たします。

外部では養生をしてから2回目のモルタルを塗っていく予定です。