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神戸市北区F様邸の気密測定

神戸市北区のF様邸では大工さんの造作工事が進んでいます。

ニッチ下地

ニッチの下地を作っていますが、このニッチはインターホンや給湯リモコン、スイッチを納めて壁から出っ張らないようにする為のものです。
この上からボードを貼り仕上げに漆喰を塗りますが、平面に仕上げるのに比べて全ての作業で手間が掛かり、位置や寸法の確認作業なども必要になります。

間接照明下地

こちらは天井部分に窪みを付けて、そこに間接照明を入れる予定です。
天井にそのまま照明器具を付けると照明器具がまともに見えてしまいますが、窪ませて隠すように付けることであの工業製品丸出しの器具が見えにくくなるのと、光源のまぶしさが目に入りにくくなります。
ただ、これも天井の平面に付けるよりも手間が掛かり、大きさなどの確認も必要です。

パントリー収納

キッチンの後ろにはパントリー収納として、引き戸付きの造作収納があります。
内部に可動棚を設けて大容量の収納を実現します。

造作収納

その反対側には電子レンジなどの家電品を収納できるオープンな棚とスライド棚などの造作収納を設けています。
それぞれ大工さんが現場で木の板を加工して下地と一緒に造作していきます。
下地は地味な作業になりますが、仕上がりに大きく影響を与える為、とても大事な工程です。

神戸市北区で気密測定

そんな下地の工事が進んだ状態で気密測定も行って頂きました。
この機械で室内の空気を外に出して室内の気圧を下げて、外から空気がどれだけ入ってくるかを測定します。

神戸市北区の気密測定結果F

その結果がこちらになります。
いつもは1回の測定ですが、F様邸では2回行いました。
左の1回目の測定結果がC=0.21cm2/m2と十分な結果だったのですが、玄関の基礎部分で風を感じる部分があり穴を塞ぐのが容易だった為、2回目の測定を行う事に。
案の定、2回目の測定結果はさらに高い気密性でC=0.16cm2/m2と言う結果になりました。
この数値改善に意味があるかと言うとあまり無いと思います。

実際に数値上は小数点2位は四捨五入を行う為、どちらもC=0.2cm2/m2になりますが、明らかにわかる隙間は無いに越したことはありません。
そういった意味で気密測定を行った甲斐があったと言えます。

それにしても安定の超高気密と言える性能で、いつも安心して気密測定結果を見ることが出来てます。
基本的にはC値は1.0cm2/m2以下を最低基準として0.5cm2/m2を目指して施工してもらってます。
にもかかわらず、その倍以上の性能を確保できているのは大工さんをはじめ、職人さん達の丁寧な施工のおかげです。

C値を0.3以下に高める意味はそれほど無いのかもしれません。
しかし、少なくともそんな数値を出せる現場の職人さん達は丁寧な施工はもちろん、自分達の仕事にプライドを持って取り組んでいると思います。

また、そんな職人さん達が関わる現場では気密性だけでなく、他の細かい部分まで施工管理を行う者と連携が上手く取れているのではないかと考えています。
そういう職人さん達と一緒に仕事が出来る事に喜びを感じる今日この頃です。